不眠。辛い。ストレス。コロナ禍。現役薬剤師が解説します。

不眠。辛い。ストレス。コロナ禍。現役薬剤師が解説します。

よく眠れるためのお薬(眠剤)

こんばんは(*‘ω‘ *) kokorozashi ことココロンです。

都内で現役薬剤師として勤務しています。精神科専門病院の勤務経歴もあります私、ココロンが眠剤についてお話します。

こんばんは。お月様も綺麗な秋の夜長になりました。コロナ。学校。進学。

仕事。リモートワークでの家族の悩みで眠れないとお悩みの方…

たくさんいらっしゃることお思います。これから冬になるにかけて心のバランスをとるために必要な事 それは正しい睡眠です。

心が不安定な時や、非常に緊張していたり、悩んでいる時など睡眠うまく取れない(眠りにつけない・眠りが浅い・生々しい夢を見るなど)ことありませんか?

睡眠が十分にとれないと心身の疲労が回復せず、集中力低下や自律神経症状などにつながってしまいます。良い睡眠をとる事は、コロナの予防をはじめ、様々な病気の治療で共通して大切になります。

良い睡眠をとるための薬は眠剤もしくは睡眠薬などとも呼ばれたします。

今処方薬では5種類の作用機序で処方が分かれています。

  1. 非ベンゾジアゼピン系
    超短時間型:マイスリー ルネスタ 
  2. ベンゾジアゼピン系
    超短時間型:ハルシオン
    短時間型:レンドルミン・エバミール・リスミー・デパス・
         サイレース
    中間型:ベンザリン
    長時間型:ドラール
  3. メラトニン受容体作動薬:ロゼレム(時差ボケなどの不眠に使用)
  4. オレキシン受容体拮抗薬:ベルソムラ・デエビゴ(新薬なので14日処方制限あり)
  5. バルビツール酸系:ラボナ・イソミタール
    ※バルビツール酸系は精神科専門病院以外は外来では滅多に処方されず14 日の処方制限あり

ジェネリックでは別名なので先生の処方せんをお気を付けて見てくださいね。

わからないときは薬剤師さんに聞きましょう。

  1. マイスリー➡ゾルピデム
  2. アモバン➡ゾピクロン
  3. ルネスタ➡エモゾピクロン
  4. ハルシオン➡トリアゾラム
  5. レンドルミン➡ブロチゾラム
  6. エバミール➡ロルメタゼパム
  7. リスミー➡リルマザホン
  8. デパス➡エチゾラム
  9. サイレース➡フルニトラゼパム
  10. ユーロジン➡エスタゾラム
  11. ベンザリン➡ニトラゼパム
  12. ドラール➡クアゼパム

ここでは、眠剤のの効果や副作用についてご紹介していきます。

眠剤は、日々の生活を意識しながら使っていくことが大切です。習慣的に睡眠を妨げるようなことをしていたら、それを直し、正しく眠剤を使う。自然に眠れるように努力しながらうまくお薬と付き合っていくことが大切です。

眠剤:作用メカニズムわかる2種類

眠剤をその作用機序の違いから2つに分けることができます。

  1. 脳の機能を抑えて眠くさせる眠剤
    :ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系・バルビツール酸系
  2. 自然に眠気を催させる眠剤
    :メラトニン受容体作動薬・オレキシン受容体拮抗薬

現在使われている眠剤は、脳の機能を抑えて眠くさせる眠剤がメインになります。大脳辺縁系や脳幹網様体と呼ばれる部分の活動部位を抑えることで、催眠に導きます。

それに対して近年は、自然な眠気を催させる眠剤が発売されています。人間の本来持っている睡眠・覚醒の周期に関係する生理的な物質の働きを調整し、睡眠状態に向かわせる薬です。

前者の眠剤の効き方は、脳と身体が疲れてばたっと寝おちするような形です。脳の機能を低下させるので、やや無理やり眠りにつかせる感じですね。

それに対して後者は、人間が持っている本来の眠りを強める形になります。

なのでどちらがあるかは個人差があり、効く効かないが分かれるところです。

自然な眠気を催す新しい眠剤

近年では、睡眠に関係する生理的な物質を調整するお薬が発売されています。

現在発売されているのは、2つの物質に関係するお薬です。

  • メラトニン受容体作動薬:ロゼレム・(メラトベル)
  • オレキシン受容体拮抗薬:ベルソムラ・デエビゴ

ロゼレムは、体内時計のリズムを司っているメラトニンの分泌を促すことにより眠気を催す眠剤になります。(アメリカなどでは時差ボケ防止で空港で購入できるようです)

メラトニンは主に夜8時頃から分泌され、0時から2時頃をピークに、明け方になると日光をあびて消えていくという物質です。年齢を経るごとに分泌量が減少するといわれていて、ロゼレムはこのメリハリをつけるお薬です。

ベルソムラは、人間が起きている日中に働いている「オレキシン」という物質の働きを抑え、睡眠へ導いていくようなお薬です。

どちらも生理的な物質に作用します。その一方で強引さがないため、効かないと感じる方も多いようですが、依存性は極めて少ないのが特徴です。

この他でも、抗ヒスタミン作用には強い眠気があります。アレルギーのお薬や風邪薬を服用して強い眠気を経験された方も多いかと思いますが、この眠気が抗ヒスタミン作用による眠気になります。抗ヒスタミンによる眠りを誘う薬はドラッグストアでも購入することができます。

眠剤の作用時間 それぞれの違い

睡眠薬として主に使われているのは、ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系になります。これらの睡眠薬は脳の機能を低下させることで催眠作用をもたらすのですが、効果を考えていくには作用時間が重要となります。

作用時間によって、大きく4つのタイプに分けられています。

  1. 超短時間型:効果のピークは1時間未満、作用時間は2~4時間
    (ハルシオン・マイスリー・アモバン・ルネスタ)
  2. 短時間型:効果のピークは1~3時間、作用時間は6~10時間
    (デパス・レンドルミン・エバミール/ロラメット・リスミー)
  3. 中間型:効果のピークは1~3時間、作用時間は20~24時間
    (サイレース・ベンザリン・ユーロジン)
  4. 長時間型:効果のピークは3~5時間、作用時間は24時間~
    (ドラール・ベノジール/ダルメート・ソメリン)

用量を超えて過量服薬しても、効果が強まるわけではありません。睡眠薬の用量を決めるにあたっては、様々な量で効果と安全性を試験しています。

その結果として効果が頭打ちになる量が、睡眠薬の最高用量となっています。眠れないからといって、用量を超えて使うことはやめましょう。

不眠のタイプ別の薬の使い分け

眠剤は、

  1. 不眠のタイプ
  2. 不眠期間の長さ

によって処方が使い分けされます。

貴方の不眠のタイプをみていきましょう。

自然な眠気を強くする眠剤としては、ベルソムラは中途覚醒や早朝覚醒に効果が期待できます。ロゼレムは、体内時計のリズムを整える作用が期待できます。

このため、お薬の作用時間の観点では以下のように使い分けられます。

  1. 入眠障害:超短時間型~短時間型
  2. 中途覚醒:短時間型~長時間型・ベルソムラ
  3. 早朝覚醒:中間型~長時間型・ベルソムラ

さらに睡眠の質の観点では、以下のように使い分けられます。

  1. 一時的な不眠:短い眠剤
  2. 慢性的な不眠→長い眠剤・自然な眠気を強める眠剤

慢性的な不眠では、作用時間が長い眠剤を中心に使っていきます。これは眠剤の使用が長期にわたった時に、やめやすくするためです。ベルソムラのような自然な眠気を強める眠剤も依存性がないため、慢性的な不眠に向いています。

それに対して一時的な不眠では、短いタイプの眠剤で効果の実感が強いものを使っていきます。一時的な不眠を改善することで、心身の状態がよくなって不眠も改善することを期待していきます。

生活習慣・睡眠リズムを見直そう!

眠剤を使っていくにあたっては、習慣を見直すことも大切です。睡眠習慣と合わせて取り組むことで、薬に頼るすることなく良質の睡眠がとれるようにしましょう。

眠剤の使い方に関係する部分についてお伝えします。不眠で寝付けないとき、多くの方が間違った対処法を行っています。

  1. なるべく早く寝る
  2. アルコールを飲む

この2つは不眠を悪化させてしまいます。お酒は寝つきを一時的に良くしてくれますが、睡眠の質が悪くなってしまいます。眠りが浅くなるのです。そして眠れないときは、粘らずに睡眠薬を使ってしまったほうが不眠の質はよくなります。

概ね大人なら睡眠時間を5~6時間で設定し、その時間までは自然な眠気が生じたらベッドに入るようにしていきます。その際にお薬を使っていただき、それでも眠れなければ頓服として服用してください。

眠剤の副作用と対策

それでは、睡眠薬の副作用についてみていきましょう。睡眠薬のタイプによって、副作用にも違いがあります。

バルビツール酸系の睡眠薬は安全性が低いため、現在はほとんど使われなくなっています。メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬については、自然な眠気を強めるお薬です。効果に個人差があり、人によっては眠気が翌朝に残ってしまうことがあります。

ここでは、睡眠薬としておもに使われているベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の副作用を中心にご説明していきたいと思います。

これらの睡眠薬では、作用時間によって注意すべき副作用が異なります。

  • 作用時間が長い眠剤・・・眠気・ふらつき
  • 作用時間が短い眠剤・・・健忘・依存性

作用時間が長いということは、薬が身体に少しずつたまっていくことにつながります。眠剤の眠気が翌朝に残ってしまったり、筋弛緩作用が日中に働いてしまうことがあります。

それに対して作用時間が短い睡眠薬は、薬が急激に作用するということになります。このため中途半端な覚醒状態となってしまって健忘(物忘れ)が認められたり、お薬の急激な変化に体が慣れようとしてしまうことで、依存が成立してしまうことがあります。

【眠気】

睡眠薬は夜の間だけに効果が発揮されることが理想ですが、効きすぎてしまうと翌朝まで眠気が続いてしまうことになります。これを「持ち越し効果(hung over)」といいます。

  1. 強い眠気で朝起きれない
  2. 午前中にボーっとして集中できない
  3. 気が緩むと居眠りをしてしまう

といったことになってしまいます。

眠気の副作用は、作用時間が長い睡眠薬でよく認められます。中間型や長時間型といった睡眠薬では、1日たっても体から薬が抜けきりません。このため少しずつお薬がたまっていき、眠気が生じやすくなってしまいます。

持ち越し効果が認められた場合、

  1. 睡眠時間をしっかりととっているかを確認する
  2. 薬を調整する

このステップを踏んでいきます。薬の調整としては、

  1. 薬の量を減らす
  2. 作用時間の短い睡眠薬に変更する

のどちらかになります。

【ふらふらする・・】

睡眠薬には筋弛緩作用もありますので肩こりに使うこともあります。

それが悪い方に働くとふらつきといった副作用になります

高齢者などでは、足腰が弱っている方に筋弛緩作用が強くでてしまうと、ふらついてしまって転倒➡骨折のリスクになってしまいます。

ふらつきが出やすいのも、作用時間が長い眠剤です。筋弛緩作用が強いお薬には特に注意が必要です。

ふらつきの対策としては、

  1. 薬の量を減らす
  2. 作用時間の短い眠剤に変更する
  3. 筋弛緩作用の弱い眠剤に変更する

となります。ベンゾジアゼピン系よりも非ベンゾジピン系の方が、ふらつきの副作用は少ないです。

【記憶がない・覚えてない】

眠剤を服用した後に、記憶がなくなってしまうという副作用が生じることがあります。

記憶はなくなっているというと怖いかと思いますが、周囲からみると普通にいつも通りのあなたの行動をとっています。友達に電話していたり、お菓子を食べ散らかしていたりといったことで、翌朝になってその痕跡をみつけてビックリします。このような状態になるのは、眠剤が中途半端な覚醒状態にしてしまうことで、海馬を中心とした記憶に関する脳の機能が低下してしまうためと考えられています。

ですから記憶がない!は、眠剤が急激に作用する時に起こりやすい副作用になります。

  1. 作用時間が短い眠剤
  2. 効果が強い眠剤
  3. 薬の量が多いとき
  4. アルコールと眠剤を併用したとき

この対策としては、

  1. 寝る直前に眠剤を服用すること
  2. 絶対にアルコールと一緒に眠剤を飲まない

薬は、長期間服用していると体に慣れてしまいます。

その結果、お薬としての効果は薄れているのに、薬を減らすと不眠が強まってしまうことがあります。このような状態を反跳性不眠といいます。睡眠薬の離脱症状とも言えます。

「睡眠薬がないと眠れない」と勘違いしてしまうことが多いのですが、薬がやめられないのは反跳性不眠が原因であることも少なくありません。気持ちが離れられなくなってしまうのです。

このような状態になると、眠剤の量は増えないけれどもやめられなくなってしまいます。このことを、常用量依存といったりします。

ですから対策としては、

  1. 睡眠に良い生活習慣を意識する
  2. 依存しにくいタイプの睡眠薬を使う
  3. 作用時間が長い睡眠薬にする
  4. できるだけ少量・短期間で使う
  5. アルコールと一緒に服用しない

眠剤のチョイスにあたっては、できれば依存しにくいタイプの眠剤を使っていきます。一過性の不眠であれば作用時間の短い眠剤でもよいですが、慢性不眠であれば作用時間の長い眠剤でのコントロールが望まれます。

こういった眠剤の依存を心配されている方は少なくありませんが、皆さんが何気なく摂取しているアルコールに比べたらマシです。毎日晩酌を楽しむお父さんがアル中になることはないですし、飲み会のたびに潰れている若者がアル中になるわけではありません。

眠剤の用法と用量を守って服用していれば、過度に心配することはありません。

市販の眠剤(睡眠改善薬)の効果とは?

これまでにご紹介した治療薬は、すべて医師が診察した上で処方するものです。一方、ドラッグストアなどで販売されている睡眠薬は、薬剤師がいる店舗であれば、市販が許可されているものとなります。

それらのお薬は、

  1. 抗ヒスタミン薬:風邪薬やアレルギーのお薬の眠気を利用
  2. 漢方薬:気持ちが落ち着く生薬を配合

のどちらかがほとんどです。

医師の処方が必要な眠剤と市販の眠剤の違いを整理すると、

  1. 成分や仕組みが全く異なる
  2. 市販薬の睡眠薬(睡眠改善薬)は、一時的な不眠状態にしか向かない

ということです。

一時的な時差ぼけや生活リズムの乱れによって眠りづらくなって辛い場合、短期間の使用なら市販薬も効果が期待されます。ですが不眠が慢性化していた場合は、それを改善するほどの効果は期待できません。

不眠の要因には様々なものが絡み、状態が慢性化してくると薬だけでの改善はできません。市販薬は、「普段は眠れている人が一時的に眠りづらくなったときに対処する薬」です。不眠で悩んでいる状態が続いている方は、病院で処方される睡眠薬でないと難しいことが多いです。

抗ヒスタミン成分の市販 眠気がでる薬

抗ヒスタミン薬としては、以下のようなものがあります。

  1. ドリエル
  2. ネオディ
  3. マイレストS
  4. ナイトール
  5. グ・スリーP
  6. プロリズム
  7. ドリーミオ
  8. カローミン
  9. アンミナイト

主な成分はどれも「ジフェンヒドラミン」という成分です。ジフェンヒドラミンには、脳を覚醒させる働きのヒスタミンという物質をブロックする作用があり、それによって眠気を誘う仕組みです。

この成分は、花粉症やアレルギーの治療薬にもよく用いられますが、そのような薬を不眠症でない人が飲むと「眠くて生活に支障がでる」とよく訴えます。その作用を不眠に応用したものが市販の睡眠薬です。

皆さんの睡眠をよりよくするために

睡眠は実際、生活に支障を及ぼさなければその人に合った睡眠と考えることができます。睡眠時間が6時間でも日中眠くて仕方ないという方もいれば、5時間でも日中眠くないという方もいらっしゃいます。

個人のQOLを大切に時にはお医者さんやお薬に助けてもらい、自分のためのいい睡眠を選びましょう。


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